ストレスと脳の関係
人間がストレスを感じると言うのは、様々な状況によって起こります。例えば、多くの人の前でプレゼンテーションをするという時などは、なれていない場合には冷静さを失って不安を抱く状態になります。プレッシャーを感じると思考能力が鈍ったり、思考が停止してしまったりするということは、誰もが経験をすることだと思いますが、これは人間がストレスに直面すると、脳の底部にある進化的に古い視床下部が反応して、下垂体と副腎からのホルモン分泌が促進され、心拍数の増加、血圧の上昇、食欲の低下などが生じる現象です。
つまり、人間のストレスと脳と言うのは、密接な関係があるのですが、ストレス状態が続くと具体的にはどういう状態になってしまうのかというと、
- なかなか眠れない
- 寝てもすぐに起きてしまう
- 立ち上がる時にめまいや、クラッとする時がある
- パニック障害が起きる(激しい動悸や過呼吸など)
- 身体の慢性的なだるさ
- 理由のないいらいらや不安を感じる
- 自律神経失調症
- 更年期障害など
です。
ではどうしてこのような状態になるのかというと、人間はストレスを感じることで、脳幹が刺激されて自律神経に障害が発生するために、上記のような状態が発生してしまいます。
脳幹生体とは
これらのストレス状態を改善する手段の一つに脳幹整体という整体があります。整体というと身体をボキボキとならして、痛いとか怖いというイメージがあるかと思いますが、整体には様々な手法があり、外から強い刺激を加えない施術も存在します。たとえば、可能な限り自然治癒力を引き出すことで健康を取り戻す手法が脳幹整体です。
脳幹は人間の体を管理する役目を果たしているのですが、脳の最下層にあり、更に詳しくご説明をすると、脳幹は中脳、橋、間脳、延髄などが含まれていて、感覚神経線維、運動神経線維の全てが通る脳の神経中枢部です。では、具体的に脳幹はどのような役割を果たしているのかというと、自律神経やホルモン、筋肉運動、眼球運動、呼吸、心拍などをコントロールしたり、感覚の中継点の役割を果たしたり、筋肉の緊張や弛緩の調整も行います。したがって、脳幹が正常に働かないと体に不調が起こります。それらの不調を改善するためには、脳幹の負担を開放して、正常な状態に戻すのが、脳幹整体です。
脳幹が不正常な状態になる原因は、上部頸椎のゆがみにあり、上部頸椎のゆがみによって脳幹が圧迫されてしまい、体をコントロールできなくなっていて、脳幹が正常な命令を身体に出すことができなくなっている状態になってしまうため、脳幹が正常に働かなくなり、結果として体や心に不調が起きてしまうのです。
では、脳幹整体はどのような施術が行われるのかというと、脳幹の状態を正常に戻すために上部頸椎のゆがみの矯正を行います。この矯正方法も、多くの人がイメージしている身体をポキポキ鳴らすようなことはしません。脳幹整体のポイントは上部頸椎のゆがみの矯正ですので、そのゆがみを調整するために、頸部の位置を正確に確認しながら施術になります。具体的には、脳幹整体はベッドに横になるか、椅子に座った状態で施術が行われるのですが、施術を受ける方は、脳幹がリラックス出来る状態で横になるか、座った状態になり、そのまま15分~20分するだけです。これだけで脳幹のエネルギーが解放された状態になり、内部にはまりこんでしまった脳幹が元の状態に戻され内側が広くなるので、脳幹が正常な働きを取り戻すため、不調が改善されるのです。
脳幹は人間が生活をする上で体や心をコントロールする重要なものですので、脳幹の不調を解消することで、自然治癒力で不調を改善することが可能になり、ストレスからも解放されます。